山 上 門
2024.2.2撮影・情報
山上門
ひたちなか市指定建造物
平成四年六月二十五日指定
ひたちなか市栄町一丁目十番地
この門は、水戸藩江戸小石川邸(現在の東京都文京区小石川)正門右側の門で、江戸時代後期に勅使奉迎のために特に設けられた門である。小石川邸の建物はこの門のほかは全て失われており、今日残存する邸唯一の建築物である。名前の由来は、後に小石川邸内の山上に移築された事によるという。
幕末動乱期には佐久間象山(兵学者)、横井小楠(政治家)、西郷隆盛(政治家)、江戸川英龍(兵学者)、橋本佐内(思想家)ら幕末・維新史上重要な役割を担った諸藩の志士たちらもこの門をくぐり、小石川邸に出入りしたといわれる。
形態的には薬医門である。薬医門は本柱と控柱を結ぶ梁の中間に束をおき切妻屋根をのせた門で、江戸時代後期の典型的な屋敷門である。
昭和十一年に那珂湊出身の深作貞治氏が、当時の陸軍省から払い下げを受け、那珂湊の当地に移築し保存したもので、昭和三十二年に那珂湊市へ寄贈されている。
ひたちなか市教育委員会 案内板参照
葵の家紋が物語っています